
リアルに古民家暮らしってどうなの?
古民家移住に興味のある人の素朴な疑問で1番多いんじゃないかな。
これは本当に住んでる人にしか分からないと思うし、はじめての古民家暮らしの人の評価でしか参考にならない。
それはね、今まで古民家で育って長年住んでる人にはそれが当たり前だから、評価ができないと思うんだよね。
そこで、リアル移住した僕の感想が参考になればと思うけど、客観的に古民家を評価したいと思うのです。
古民家の程度がどのレベルにあるのかによっても、評価は変わると思うんだけど今回は古民家自体の感想をお伝えしたいと思います。
よく現代の家と古民家を比べて評価している記事を目にするけど、マジで意味ないから。
比べる事自体がナンセンス。
ってか、比べようがない!
大体が構造からして違うものを比べても評価できないんです。
古民家といえば気になるのが冬の寒さ、これよく聞くし気になるでしょ?
僕も気になってたし実際どうなのって疑問だったけど、古民家に住んでみて思ったのが普通。
何をもって普通かというと生活に支障がない寒さ!
金山町は日本屈指の豪雪地帯として指定されてる地域なんだけど、日中はコタツとストーブで問題なし、寝る時には布団にくるまり寝てるけど快適に眠れてる。
もちろん、エアコンは無い。
冬だから寒いんだけど古民家だからといって、やばいレベルの寒さではないよ、イメージ的には古民家って室内が冷蔵庫レベルみたいなイメージをもってた、断熱材も入ってないし、でも、それは固定観念だったみたい。
もちろん今時の家のように断熱も機密もされてないから快適ではない、快適ではないけど心地よさがある、不自然さがないと言った方が良いかな?
高機密高断熱の家って息苦しさがある、熱いか寒いかどちらかみたいなね、古民家は空気が流れてる?循環してる感じ?程良い寒さが心地いいんですよ。
今は、ストーブとコタツだけど薪ストーブが入ったら最高なんだろうなぁって思う。
古民家は空気の循環する心地よい寒さがリアルな現実。

寒さの次によく言われてるのが古民家の暗さ。
昔の大工さんはすごいなと古民家に住むようになり感心してる、暗さと明るさの塩梅が絶妙。
朝、昼、夕の太陽の位置によって差し込む光量が変化する、もちろん春夏秋冬でも変化するけど、冬は部屋の奥まで光が入る。
そして、部屋によってもその光量を変化させているのです、窓の大きさや高さを変えているから少し暗かったり、明るかったり、その計算された明るさが心地いい、明るいだけの部屋って味気ないでしょ、要は侘び寂びだと思う。
カーテンなんて付けてないから、朝日と共に部屋に明かりが差し込む、障子のある部屋は柔らかい光で部屋がぼんやり明るくなる。
夜の照明は暗い。
壁が土壁や漆喰なので、壁紙のように反射しないから暗い?
いや、むしろ四隅が暗いと感じるけど不思議なもので落ち着くんだよね、照明器具や数によっても違うんだろうけど、ギンギンに明るくすると古民家は落ち着かない空間になると思う、もう一つ暗いと感じる原因に、部屋が広いってことも関係している、広いから四隅まで照明が届かず暗いと感じるのだと思う。
でも、これは好みだからいくらでも調整できるので、古民家は暗いと感じるのは好みの問題かな?
僕は昼間の日差しの差し込み方が好きなんだけどね。
最後に皆さんが1番知りたい住み心地はどうなん?
不満はないです!
なんて書いてる人に言いたい!嘘つけ(笑)
不満のない家なんてこの世に存在するわけねーだろ!
古民家はとにかく広いっす、無駄に広い、使わない部屋だってある、広い=掃除が大変なんだよ。
部屋全体に掃除機かけるのに30分はかかるからね、窓拭きなんて何時間かかるんだよ。
掃除が大変なんですよ、現実問題。
ちなみに家の畳の量を数えると53枚あるっす、畳拭くの大変よ、窓なんて普通の住宅の3倍はあるんじゃないかなぁ?
そうです、家がデカくて広いのは良い事だけど掃除が大変問題が発生するのですよ。
最大の不満はぼっとん便所!
経験したことない人も多いでしょ、田舎ではまだまだぼっとん便所が支流だったりする。
臭いがねちょっと・・・・ツライ!
古民家のぼっとん率は高いから苦手な人は気をつけてっていうか、苦手じゃない人はいないと思うけどね、香しい臭いが好きな人はマニアでしょ。
まぁ、対策は色々あるんだけど、ドクダミ草を潰して便所に放り込む、灯油を少し流し込む、これは灯油臭がするからオススメしない。
オススメはドクダミ草だね。
あとは便所の窓全開。
古民家の便所、トイレとは呼ばない便所、水洗化を早くしましょう!
特に子供のいる家庭ではキツイかもね。
古民家に不満はあってもその不満は解決できるんですよ古民家って。
それも自分好みに!
だって構造が超単純、木と土に石で家が建ってるだけなんだもん、そしてもう一つ、古民家の傷んでる場所だけを直し、現状維持で再生するとそんなに費用はかからない。
もちろん古民家の状態にもよるけど、傷んでる箇所限定+水回りで古民家再生するなら300万円あればいける気がする。
古民家は直すのにお金かかるイメージだけど、それは直し方やリフォームプラン次第、お金かけようと思えばいくらでも出来るけど、逆に低予算でも再生はできるという事です。
結論!
古民家が好きなら不満があったとしても我慢できるという事です。
不満もいつの間にか慣れちゃうし、これが古民家のホントです。

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