クリスマスも無事に終わり世の中は年末ですなぁ、僕はクリスマスというイベントに踊らされることもなく古民家の片付けに勤しんでおりました。
そして、ふと思ったんです、雪国の古民家の創りってどうなん?
ウチの古民家って他と何か違うのかなぁって疑問が出てきたわけですよ、でも、近所の古民家に突撃して構造見せてなんて言えないでしょ、屋根裏に上ってゴソゴソしてたら多分通報される。
そこで、グーグル先生に聞いてみました近くで築100年以上の建物ないかなぁ?
ありました、金山町の隣にある只見町、そこに旧長谷川家があり寛永20年(1643年)築と伝えられる建物。かつて会津と越後を結ぶ唯一の交易路として栄えた八十里越の番所跡なのです。
まぁ、築300年以上の古民家です。
博物館的に修繕された古民家なんだろうなぁと、あまり期待する事もなく出かけて行ったんですけど、まさかの
『休館中』はぃ?
あっ、冬は休館って書いてある・・・・・。
で、外の説明看板見てたら優しい管理者の方が見学だけならいいよって、これはサンタさんからのプレゼントなのか?
茅葺き屋根の曲がり屋です。
とにかくデカイ、屋根が広いし高いんですよ。
では、さっそく見学させてもらいに屋内に入ると寒い・・・・・。
えっ、外より寒くねっ?
その原因はこの部屋!
わかります?
広くて天井が高い!
管理人さんのお話ではイベントの時、人が20人入りストーブを6台使ったけど温まらなかったらしいっす。
茅葺き屋根で隙間がMAXなんで暖気が逃げる、囲炉裏の部屋なのでそういう創りなのですよ、天井が高いと部屋が温まらないという理由で天井を付ける改築をされてる古民家が多い。
次の写真を見てください。
天井を付ける改築をされたお家です。
この上は板張りの物置になってて屋根は茅葺き屋根なので、天井を落とすと長谷川家と同じ状態になるんです、元々がそういう建て付けだったんですね、ちなみにこの写真、ウチの古民家の上の間ですけど、残置物の中にあった昔の写真にも天井はついてなかったので昭和の時代に改築されたみたい。
上段の間です。
番所なので偉いさんが座ってました。
今でいう床の間ですよね。
娘の間です。
嫁入り前の娘さんが暮らしてた部屋なんですけど、入り口は1箇所で2階から部屋に入る事もできないまさに箱入り娘の部屋なんです。
僕は箱入りおじさんではありません。
これが2階の物置部屋です。
古民具などがあって、ウチにも残ってて用途不明なので管理人さんが優しく教えてくれました、ありがとうございます。
見学して思ったこと。
創りがすげ〜のよ、あとセンスも最高、昔の大工さんリスペクトっす。
そしてウチの古民家と似ている箇所が散見される、間取りだったり創りなんかも良く似ている箇所があって再生工事の参考になった。
というのも、ごく最近までここには個人の所有者の方が暮らしてたんです、が、高齢になり管理が大変になり、今は只見町が管理しているとの事でした。
僕が目指している理想の古民家がまさに長谷川家なんです。
変にリフォームされる事もなく当時の状態を保って管理されている、もちろん現代に合わせて改築されている箇所もあるんだけど、違和感なく溶け込んでバランスが取れてる。
12BASEの古民家も茅葺き屋根で囲炉裏があり、おじさんの部屋もある、間取りも似ているんです、僕はこの長谷川家をお手本に古民家再生をしようと決意しました。
いやぁ、今までのモヤモヤが取れた、悩んでて解決しなかったことが今回の見学で形になったから再生計画もカタチになるなぁ。
おわり
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